JR東日本は6日、シェアオフィスの事業展開をめざし、実証実験を開始すると発表した。東京駅・新宿駅・品川駅の駅ナカに11月28日からブース型オフィスを設置し、2019年2月20日まで約3カ月間にわたり実証実験を行う(12月30日から1月3日まで休業予定)。

  • ブース型オフィス「STATION BOOTH」外観

  • 「STATION BOOTH」内部

同社は働き方改革・生産性向上のサポートなどを目的に、利便性が高く、移動時間ロスの少ない駅ナカ等におけるシェアオフィス「STATION WORK」の事業展開に向けた検討を進めているという。「STATION WORK」では駅ナカを中心に、ブース型「STATION BOOTH(business/personal)」、コワーキング型「STATION DESK」、個室型「STATION OFFICE」の3タイプのサービスを提供する予定。2019年度上期の事業展開を見据え、11月28日から「STATION BOOTH(business/personal)」の実証実験を開始する。

東京駅・新宿駅・品川駅にそれぞれ「STATION BOOTH business」2台・「STATION BOOTH personal」2台、計4台を設置。提供機能は「デスク/椅子/照明/無料Wi-Fi/電源/USBポート/暖房/モニター/アロマ」とされている。11月28日から2月20日までの期間中、9~21時に利用できる。

個人(登録者)専用の「STATION BOOTH personal」は専用ウェブサイトからの登録制、契約法人従業者専用の「STATION BOOTH business」はJR東日本との法人契約締結後、利用アカウントが付与される。11月19日10時から予約可能(1カ月先の予約まで可能、空きがあれば終了日直前まで予約可能)で、同時刻に専用ウェブサイトもオープン予定。個人・法人ともに専用ウェブサイトで予約した後、ブース前のQRコード認証で開錠され、入室できる。利用上限は1日1アカウント30分とされ、15分または30分の予約制となる。

  • 「STATION WORK」事業のサービス概要

  • 「STATION BOOTH(business/personal)」実証実験の概要

  • 実証実験を行う東京駅・新宿駅・品川駅の「STATION BOOTH」設置場所

  • 実証実験での利用イメージ

今回、実証実験を行うブース型オフィスの想定利用シーンとして、「STATION BOOTH personal」は作業・電話など、「STATION BOOTH business」は資料作成やウェブ会議などを挙げている。これらのサービスを含む「STATION WORK」事業は「働く人の“1秒”を大切に」をコンセプトとしており、個人での登録・利用方法や法人の契約手続きといった事業の詳細に関して、サービス開始時に改めて告知予定としている。